カニコロ図書

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嫌われる勇気 6-5

どうも‼カニコロです(^▽^)

 

書籍 嫌われる勇気

 

第4章 世界の中心はどこにあるか

ドラマのようなタイトルですねぇ(笑)

 

今までの章と、ちょっとタイトルのテイストが違う感じがしますが、徐々にアドラー心理学の核心にせまってきています。

そんな、この章をまとめていきます。

 

対人関係は、「課題の分離」したところで終わるわけではなく、むしろ、対人関係の出発点だというところから、始まります。

そして、そのゴールというのが、「共同体感覚」です‼

この「共同体感覚」はアドラー心理学鍵概念です。

 

もしも、他者が仲間だとしたら、私たちは自らの「居場所」を見出す。

さらには、「仲間達」 ⇒ 「共同体」のために貢献しようと思えるようになる。

つまり、他者を仲間だとみなし、そこに「自分の居場所がある」と感じられる。

このことを、共同体といいます。

 

私たちは、共同体の一員として、所属しています。

共同体のなかに自分の居場所があると感じられること。

つまり、「所属感」を持っていること。これは人間の基本的な欲求です。

学業、仕事、交友、結婚など、すべては「ここにいてもいいのだ‼」と思える場所や関係を探すことにつながっています。

そして、自分の人生における主人公は「わたし」です。

 

しかし「わたし」は

世界の中心に君臨しているのではない‼

「わたし」は人生の主人公でありながら、あくまでも共同体の一員であり、全体の一部なのです。

 

ちょっと何言ってるかわからないっす。。。

と、思わずサンドイッチマンさんがでちゃいますよね(笑)

 

つまり、自分にしか関心を持たない人は、自分が世界の中心にいると考えてしまいます。

こうした人達にとっての他者とは「私のためになにかをしてくれる人」でしかありません‼

私のために動くべき存在であり、私の気持ちを最優先に考えるべきだと、半ば本気で思っています。

例えるなら

まるで、その国が中心に描かれている世界地図のようなイメージです。

 

しかし、地球儀で世界をとらえるとどうでしょうか?

すべての場所が中心でありながら、中心ではない。

見る人の場所や角度によって、無限の中心が存在する。

これと同様で、「わたし」は「共同体」の一部であって、中心ではないのです。

 

いかがでしょうか?

少し、わかってきたと思います。

 

私たちは、世界の中心にいるわけではないので、自分の足で立ち、自分の足で「対人関係のタスク」に踏み出さなければならないのです。

「この人はわたしに何を与えてくれるか」ではなくわたしは他者に何を与えられるか?」を考えること。

それが、共同体へのコミットです。

 つまり「所属感」とは

生まれながらに与えられるものではなく、自らの手でを獲得していく

ということなのです。

 

そして、肝心な「課題の分離」から「共同体感覚」へ進むための道筋。

課題を分離することが、どう良好な関係につながるのか?

ここで登場するのが「横の関係」という概念になります。

 

この「横の関係」を結論から言うと、あらゆる人に対して「同じではないけれど対等」ということです。

・誰かに褒められたいと願うこと。

・逆に、誰かをほめてあげようとすること。

・誰かを叱ろうと思うこと。

これは「縦の関係」です。

そして、背後にある目的は操作です‼ 

アドラー心理学では、こういったあらゆる「縦の関係」を否定し、すべての対人関係を「横の関係」とすることを提唱しています。

ある意味ここは、アドラー心理学の根本原理だといえます!

 

他者の課題に対して、土足で踏み込んでいくような行為をする人の、この背後にあるのが、じつは「縦の関係」なのです。

対人関係を縦で捉え、相手を自分より低く見ているからこそ、介入してしまう。

介入によって、相手を望ましい方向に導こうとする。

なので、こういう人は、自分は正しい、相手は間違っていると思い込んでいます(-_-;)

 

逆に「横の関係」が築けている人は、援助をします。

強制ではなく、課題を分離したまま、自力での解決を援助していく。

こうした、横の関係に基づく援助のことを「勇気づけ」と呼びます。

 

そして「横の関係」を築いていくためのアプローチ方法ですが、それは

素直に感謝や尊敬、喜びの言葉を伝えることです。

そして、他者を「評価」しないことです。

なぜなら、評価は「縦の関係」によるものだからです。

 

人は「感謝の言葉」を聞いたとき、自らが他者に貢献できたことを知ります。

「私は誰かの役に立っている」と思えること。

他者から「良い」と評価されるのではなく、自らの主観によって、「私は他者に貢献できている」と思うことで、私たちは自らの価値を実感することができるのです。

「共同体感覚」や「勇気づけ」もすべてはここにつながります。

 

まずは、他者との間にひとつでもいいから「横の関係」を築いていくこと。

もしも、誰か1人でも「縦の関係」を築いているとしたら、あなたは自分でも気づかないうちに、あらゆる対人関係を「縦」で捉えています。

もしも、誰か1人でも「横の関係」を築くことができたなら、あらゆる対人関係が「横」になっていきます。

 

 意識の上で対等であること。

そのうえで、主張すべきは堂々と主張することが大切だということです。

ここで、勘違いしてはいけないことは、誰とでも親友のようにふるまったり誰とでも友達付き合いをして下さい。

ということではないですよ(;^_^A

 

会社で考えてみてください。

仮にあなたが、上司の指示に従った結果、その仕事が失敗に終わったとします。

これはだれの責任でしょうか?

 

上司だと思った方。

残念、違います‼

それは、人生の嘘です。

あなたには、断る余地もあったし、もっといい方法を提案する余地もあったはず。

それを、対人関係の軋轢を避けるため、そして、責任を回避するために断る余地はないと思っていますし、縦の関係に従属しています。

横の関係を築き、自分の考えを主張する。

皆様はできていますか?

共同体感覚が理解できれば、きっと楽しい人生が送れているはずです(^▽^)

 

次回は最後

第5章 「いま、ここ」を真剣に生きる

です。

 

では、また(@^^)/~~~

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