カニコロ図書

人気のホンを、『章』ごとにご紹介 (⌒∇⌒)

1分で話せ 8-3

どうも‼カニコロです(^▽^)

 

書籍 1分で話せ

 

第2章 1分で伝える 左脳が理解するロジックを作る

 

まず、1分で話せない人、頑張っているのに、さっぱり伝わらない人は

「てっぺんのないピラミッド」になっています。 

話には、結論根拠があり、その結論を一番上に、根拠をその下に並べたものです。

根拠は、複数あることが多いので、三角形、つまり、ピラミッドのような形をしているので、「ピラミッドストラクチャー」といいます。(下図参照)


          f:id:h-kanicoro:20200319212153j:image

結論がないと、事例やデータをいくら重ねても、相手はこのデータや事実から何を読み取ればいいのか、全くわかりません。

よって、聞いている人は「で?」となってしまうのです。

逆にピラミッドがしっかり組めれば、話が長くなったり、伝わらなかったりすることはなくなります。

「これが結論です」

「理由はAでBでCだからです」

「わかった」

これだけです。

 

「1分で考えよ」の根幹はここにあります‼

結論根拠セットを構築することで、驚くほど説得力を増す伝え方ができます‼

キーワードは「ピラミッドでロジカルにストーリーを考える」です。

型にはめて、ロジカルに考える癖をつければ、説得力が増す話ができます。

 

次は「結論を先に」です。

結論というのは、相手に動いてほしい方向を表したものです。 

結論を出していくためには、「自分に問いを立ててみる」が良い方法です。

まずは、ピラミッドの下にある「根拠」を並べて「だから何?」と問いてみる。

そして、出てきた答えに対して「本当か?」と説いてみます。

そうすることで、あなたが伝えたい結論がはっきりしてきます。

これが「考える」ということです。

 

プレゼンは、相手に動いてもらうために行うものです。

考えが頭の中をぐるぐる回って、無限ループに「悩んで」いても結論は出てきません‼

機械的に「考える」習慣をつくり、どちらに向かうのか、動いてもらう「方向」を出すことが結論です。

 

結論を言うからには、根拠(理由)が必ずあります。

根拠、理由はない、だけどやりたいでは、プレゼンになりません。

人はそれでは納得しません‼

この結論を主張するのは、こういう根拠があるからだということを必ず言わねばなりません。

しかし、話の長い人は根拠をたくさん話します。

会話ならいいですが、仕事だとかえって印象に残らなくなりますので気を付けてください<(_ _)>

 

とはいえ、根拠が1つしかないと説得力が弱くなることが多いです。

なので、考え抜いた根拠は3つが良いでしょう。

この結論と根拠をしっかりと述べるということが、「1分で伝える」の基本形です。

何かを伝える場合、このピラミッドテクスチャーを使って

5分でも30分でも1時間話すような内容でも、一番大事な結論は○○で

その理由は3点あって○○です。と整理してみましょう(^▽^)

これができるようになると、相手も「聞こう」という体制になります。

講演なら、「理由は3点あります」と、指を3本出して伝えた瞬間、聞いている人達は手元を動かし、メモを始めるのです。(著者体験談)

これは、大発見だったそうです。

 

プレゼンは、自分が伝えたいことを「伝えていく」行為ではなく、相手の頭の中に自分が伝えたいことの骨組みや中身を「移植していく」作業なのです。

 

ここまでできれば、「1分で」話せるようにはなります。

ですが、「ロジカル」に作らないと、短くても必ず伝わるわけではありません。

ロジカルというのは、結論と根拠の「意味がつながっている」ということです。

 

熱意はあるものの、うまく表現できない。

頭の中に思いついた言葉を、骨組みなどを意識せず、ぽんぽんと出してしまう。

結果、言葉と言葉につながりがないし、ストーリーにもなっていないため大勢の人の前で何かを説明しようとすると、しどろもどろで言葉が出てこない。

このような場合、相手に伝わっていないことが多いのではないのでしょうか?

なので、まずは、意味がつながっていればOK。

賛成か反対かはあるが、意味がつながっていれば、人は話を理解できます。

これが大事です。

ただ、意味が通じるかどうかは、聞き手が決めることなので、話し手の自分だけが理解できるだけではダメです。

なので、話し手は、あらかじめ、聞き手がどう受け取るかを想像し「意味がつながっている」と聞き手が判断するように、主張と根拠を考えましょう。

意味がつながっているかどうかは、「~だから、~だ」と声に出したり書いてみたりして、チェックするといいでしょう。

そして、自分でチェックするだけでなく、周囲に聞いてもらい「本当に意味が通じるか?」を確認してみましょう。

 

そして、仕上げはいらない言葉をいかに削るかです。

まず、最初に組んだロジックに合うものは残して、そうでないものはカットしていきます。

 具体例として

・「期本的には」不要

・「先に述べたように」話をする際には不要

・「~の観点で」「~を念頭に」といった言葉も不要

です。

これらの言葉は極力使わないように意識しましょう。

 そして、もう一歩進めて、より簡単な言葉を使います。

一般的にカタカナや漢字よりも、ひらがなの日本の言葉のほうがわかりやすい傾向があります。

(例)

・ブラッシュアップしていきます。⇒ 磨いていきます。

のような形です。

言葉を削るというのは、こういうことをひたすら繰り返す作業です。

それはなぜか…

聞き手は、最低限の情報しか、欲しくないのです。

特に、口頭で話をされたときは、理解できなくなります。

なので、気合と根性で、ひたすら「スッキリ、カンタンにしていく」のです。

 

ちなみに、これを話そうとすると長くなります。

例を挙げると

・「プロセス」を話す

・気を遣いすぎる

・自分の意見とは違うことを言う

・笑いを入れる (個人的に「笑い」に関しては、聞き手によっての感じはします)

です。

たくさん話したくなるのは、調べたこと、考えたことを全部伝えたい‼

「頑張った‼」と思ってほしいという話し手のエゴですので(;^_^A

心を鬼にして、スッキリ、カンタンにしていきましょう。

 

そしてもう1つ、短くてもわかるための方法は「前提をそろえておくこと」です。

どんな前提かというと

・こんな事例において

・今の時代において

・このコミュニティで

といったことです。

 

「ロジカルに考えたストーリー」にするには、ピラミッドテクスチャーができれば「1分で伝わる内容を形にする」ことの半分は完了です。

・前提を聞き手と共有する

・主張(結論)を明確にする

・主張を説明する根拠を複数用意する(できれば3つほど)

・意味がつながっているか「~だから、~だ」と読んでみて、チェックする

ができていれば、かなりの説得力を持ちます。

 

何でもそうですが、慣れたらすぐに作れるようになれるので

「ピラミッドで、ロジカルにストーリーを考える」

このことを今日から始めましょう(^▽^)/

 

次回は

第3章 相手を迷子にさせないために「スッキリ・カンタン」でいこう

です。

「スッキリ・カンタン」

著者がどれほど大切にしているか伝わってきますね(o^―^o)

 

ではまた(@^^)/~~~


書籍URL

https://www.amazon.co.jp/dp/B07BFNPD6Q/ref