カニコロ図書

人気のホンを、『章』ごとにご紹介 (⌒∇⌒)

1分で話せ 8-6

どうも‼カニコロです(^▽^)

 

書籍 1分で話せ

 

第5章 1分で動いてもらう

こちらをまとめていきます。

 

まずは、ここまでの振り返り

「1分で伝える」内容をどうするかについて述べてきました。

 

まず、主張と根拠のピラミッドをつくり、ロジックで「左脳」を納得させます。

次に、写真や絵、動画や「例えば」という言葉を使って、イメージを想像させて「右脳」を刺激します。

これにより、聞き手は話を理解し、よりこちらに思いを向けてくれます。

ただ、それでもまだ、不十分です。

聞き手に、自分の目的のために「動いてもらう」ための一押しが必要です。

そこをどうするかの内容になります‼

 

では、そのためにどうするか。ズバリ

「自分の伝えたいことを一言のキーワードで表す」

です。

 

著者はこの一言のことを、めちゃくちゃ大事な一言という意味を込めて

「超一言」

と言っています。

「超一言」のキーワードは、かっこいいネーミングにする必要はなく

「覚えやすく、その一言で、プレゼン全体を表現するようなキーワード」にできれば最高です。

 

著者のプレゼンの例を挙げると、ソフトバンクの孫さんに「Eコマースの戦略説明」のプレゼンの際にきちんと納期を明快にすれば、受注率は上がるはずです。

と提案し「これはきっちりくるから『キチリクルン』というモデルです」と言ったそうです。

この言葉を言ったことにより、15人全員のプレゼンが終わった後、孫さんから「君のキチリクルン、いぃねぇ~」と、このキーワードとともに声をかけてくれました。

これくらい、「超一言」のキーワードの威力は大きいのです‼

「超一言」のキーワードを加えるだけで、聞き手は、びっくりするほどこちらの話を覚えてくれます。

 

ここまでやれば、内容は固まってきます。

 

あとは、相手にどうやって届けるかです。

話し方、姿勢、立ち振る舞い、意気込み、顔つき、目つき、声の出し方、間の取り方など、すべての要素をフルに活用しながら、聞き手を動かしていきます。

 やはり、自身がなさそうに話すと、聞き手はこの人の話を信用していいのだろうかという気になるでしょう。

 

では、相手に動いてもらうために、どう自分のエネルギーを注入したらよいのでしょう?

 

それは、先ほどの「超一言」のキーワードで表現すると

「ライブでダイブ」でやってます。

 

ミュージシャンがライブ(コンサート)やる感じで行きましょう‼

ということです。

 

私たちもミュージシャンのように、自分の伝えたいストーリーやメッセージに合わせて演じましょうと言いたいのです‼

ミュージシャンは音楽で表現をする。

私たちはビジネスで表現をする。

手段は違えど、人に何かを表現し、受け止めてもらうということは同じなのです。

そして、ここで、人前で話すときのポイント4つを紹介します。

1.視線:しっかりと聞き手を見る

2.手振り:多少、動きをつける(あくまでさりげなく)

※大げさに動くと、聞いている人はそちらばかり気になり本末転倒

3.声:「相手と対話するように」声を届ける

※強調するところで大きな声を出し「ここだけの話」をするならこっそりと

4.間合い:話の区切りで、普段より3秒ほど長く、間を取ってみる

※○○について話します。(3秒間) 次に✖✖について話します。といった話し方

 

大事なのは、相手に自分が伝えたいことがしっかりと伝わり、動いてもらうために必要なことを全てやるという姿勢です。

 この姿勢があれば、1分どころか、一瞬で相手の印象を変えることができます。

ここで、注意が必要なことが、ただ伝えようとするだけではうまくいきません。

もちろん、伝えたいことがあるから伝えるのですが、一方的に「自分がこう思う」ということを伝えても、相手は動きません‼

つまり、自分が相手に伝えたいという視点しか持っていないのであれば、聞き手の気持ちが理解できず、結果、相手に伝わらないということです。

するべきなのは、話している自分と相手を俯瞰で見るということです。

具体的には「話している自分と、聞いている相手のことを客観的に見ているもう一人の自分」を置いて、相手は自分に対してどのような印象を受け止めているのかをチェックしてもらい、そのフィードバックを受けて話し方を変えていくのです。(下図参照)


           f:id:h-kanicoro:20200402002131j:image

「客観的に自分を見て話す」そんなイメージです。

それでも、イメージがつかないという方には、実際に、聞き手の席に座ると、イメージが簡単にできます。

聞き手の席に座り、聞き手からの視点で

プレゼンター ⇒ つまり後で自分が立つ場所を見つめる

そこに自分がいて話している姿を想像する。

ひとしきり想像を終えたら、プレゼンターとなりリハーサルを行う。

そうすることで、伝えている「主観の自分」が、さっきの聞き手の席に座って想像した自分の姿になっているかどうか、なっていないとしたらどこが問題なのかをチェックすることができます。

 

このように「主観の自分」を意識していくことをメタ認知といいます。

優れたビジネスリーダーは、この「メタ認知力」が優れています。

ビジネスリーダーは人を巻き込んでいく必要があります。

その時、自分の都合や思いだけでは、周囲はついてきません。

自分自身の行動や振る舞い、言葉などを、相手に合わせて少しずつ修正していくことで、結果として周囲もフォロワーとしてそのリーダーについていくのです。

なので、優れたリーダーは自分自身を修正する能力が優れている、ということなのです。

 

最後に、相手に動いてもらうためには、プレゼンの時間以外の機会も利用して働きかけてください。

社内会議など、事前に根回しができたり、会議後にアフターフォローができる場合があります。

相手を動かすためには、これらの前後のプロセスを機会ととらえてフル活用しましょう。

社外で営業するときは、売上や受注といったわかりやすい指標があるので忠実になり、根回しなど何でもやるというスタンスを取りやすいですが、いざ社内になると「そういうのは、好きじゃない」などとカッコつけてやらない人が多いです。

しかし、こんな「ちんけなプライド」はどうだっていいのです。 

ゴールに対して、確実性が高まるのであれば

徹底的に機会を追求するべきでしょう。

 

 

これで第5章は終わりになります。

ここまでの内容が実践できれば、あとは回数を重ねるだけという感じがしますね(^▽^)/

 

次回は

第6章 「伝え方」のパターンを知っておこう

です。

 

ではまた(@^^)/~~~


書籍URL

https://www.amazon.co.jp/dp/B07BFNPD6Q/ref