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自然治癒はハチミツから ハニー・フルクトースの実力 6-3

どうも‼

書籍 自然治癒はハチミツから ハニー・フルクトースの実力
 

第2章 「ハニー・フルクトース」 ハチミツの実力はフルクトース(果糖)にあり!

こちらをまとめていきます。

 

 1章でも説明しましたが

ハチミツの主成分となっている単糖類は、グルコース(ブドウ糖)とフルクトース(果糖)です。

 

とりわけ、注目すべきはフルクトースが豊富に含有されていることです。

種類によって異なりますが、約21%~43.5%含有されています。

 糖をなめて、甘いと感じるのは、このフルクトースのおかげです。

そして、このフルクトースが、自然界の中でも、最も甘い物質なのです。

 

この、ハチミツに含まれる「フルクトース」は、私たちの体で、どのように利用されているのでしょうか?

 

フルクトースは、まず、小腸から吸収されます。

通説では、肝臓で代謝されるとされていますが、最近になって小腸・肝臓・腎臓といった、いわゆる内臓器官だけでなく、脳・脂肪・筋肉細胞など内臓器官以外の細胞でも、血液内のフルクトースを取り込むことがわかってきました。

 

フルクトースが代謝される場所は、まずは小腸です。

これは実験ですが

私たちが通常摂取する1日のフルクトース量に該当する量を与えた場合、90%は小腸粘膜内で代謝されることがわかっています。

また、人の実験でも、フルクトース十二指腸注入で、血液中のグルコース値が上昇することから、小腸でフルクトースをグルコースに変換して、血液中に放出していることがわかります。

 

ハチミツのフルクトースの大半は、細胞においてエネルギー代謝としての燃料として利用され、その残りが肝臓と筋肉の糖のストック(グリコーゲン)や乳酸に変換されます。

 フルクトースが多い甘いものを、食べると太ると言われることが多いですが、実際にハチミツのフルクトースを中性脂肪に変換するのは30%ものエネルギーロスになります。

したがって、よほどエネルギーがあり余って且つ余剰のフルクトースがない限りは、フルクトースを、わざわざ中性脂肪に変換することは、しないということです。

 

また、皆様は、血糖値が急に上昇することは、悪いことだと思っていないでしょうか?

 あるいは、ある食品のインシュリンの反応性が高い(インシュリンが急激に出る)ことも、よくないことだと習いませんでしたか?

 

食品を食べた時の血糖値の上がりやすさを「グリセミック指数(GI)」といいます。そして、食品を食べた時のインシュリン値の上がりやすさを「グリセミック反応(GR)」といいます。

このGIとGRのいずれも高いことで、糖尿病や心臓血管病の原因になるというのが、過去の研究論文でも発表されています。

 糖尿病の治療にハチミツが有効であることは、歴史的に知られています。

近年での動物実験や臨床実験(人体実験)でも、確認されています。そして、フルクトース単体でも、糖尿病に有効であることはわかっています。

 

理由としては、フルクトースが細胞のグルコースの取り込みを促進させることとグルコースのエネルギー代謝で重要な酵素である「ピルピン酸脱水素酵素(PDH)」を活性化する作用によります。

さらに、フルクトースは、肝臓での糖の取り込みを促進することで血糖値を低下させる効果を発揮します。

 

ハチミツを摂取すると、実際に血液中のフルクトース濃度が高くなります。

ハチミツの血糖降下作用は、フルクトース量に依存していることがわかっています。

したがって、ハチミツのフルクトース量が、血糖降下作用において最も重要になります。

さらに、Ⅱ型糖尿病の特徴には、高血糖値以外にも「インシュリン抵抗性」があります。

 インシュリンは糖(グルコース)を細胞内に取り込む作用をします。

つまり、糖が細胞内に入らないために、血液中の糖濃度(血糖値)が高くなる状態を指します。

 このインシュリン抵抗性のある、Ⅱ型糖尿病や肥満の人でもフルクトースはグルコースの代わりに容易にエネルギー源となります。

それによって、脂肪がエネルギー源になることを防ぎます。

 

ほかの炭水化物のカロリーと同じカロリーを、フルクトースに置き換えて投与した臨床実験では、糖尿病の血糖コントロールも改善しています。

カロリーオーバーにならない限りは、糖のエネルギー代謝が回っていない状態(糖尿病など)でさえ、フルクトースによって血糖コントロールが良くなるのです。

これは、フルクトースが糖尿病の直接の原因の作用をブロックしていることを間接的に証明しています。

 

また、皆さんは「甘い」ものを摂取すると太るというイメージはないでしょうか?

これは、自然の甘さを持つハチミツには当てはまりません。

フルクトースでも同様で、どちらも動物実験や臨床実験で実証済みです。

 ハチミツは過剰な食欲を抑える作用があります。

具体的には、ハチミツはショ糖よりも食後の食欲を促進させる「グレリン」というホルモンの反応を低下させ、食欲を抑制させる「ペプタイドYY」の反応を高めます。

フルクトースも同じ作用を持っていることがわかっています。なので、ハチミツには食欲を抑える作用があります。

※当然ですが、食べる量には限度がありますので、ご注意ください(;^_^A

 

以上が第2章のまとめとなります。

ほかにも、色々とフルクトースについてお話しされていますが、わかりやすいところを抜粋して、まとめさせていただきました<(_ _)>

 

次回は

第3章 ハチミツにまつわる迷信

です。

 

ではまた(@^^)/~~~


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