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神トーーク 「伝え方しだい」で人生は思い通り 6-5

どうも‼カニコロです(^▽^)

 

書籍

神トーーク 「伝え方しだい」で人生は思い通り

 

           [星 渉]の神トーーク 「伝え方しだい」で人生は思い通り

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第4章 相手が「自分の思い通りに動いてくれる」新世界へ
こちらをまとめていきます。

 

もし、あなたが「優れたリーダーになりたい」「多くの人を味方にしたい」と考えているのであれば、必ずマスターすべきは「相手に気づかせる技術」になります。

 

日常の何気ないコミュニケーションの中で、こちらの意図を相手が自分で気がつくように会話をして、自らの意志で自然と動いてもらう!

この方法を日常の様々な場面で応用できるようになると、あなたの周りの人は面白いように「自分で考えて動く」ようになるので、あなたのあらゆる負担は驚くほど軽くなります。

同時に、相手は「自分で気づいて行動している」と実感し、あなたに関わる人は、あなたと関わることで自分が成長していると感じ、その結果、あなたへ寄せる信頼も大きくなります。

 

では、日常で相手に「自分で何をすればいいのか?」を気づかせるメカニズムについて、解き明かしていきます。

 

まずは、自分自身の日常を整理してみます。

質問①

あなたが日頃、どんな場面で、どんな人に、アドバイスや指示をすることがあるでしょうか?

 

こういった場面を事前に想定することで、あなたの脳が「あの状況なら、どう活用できるかな?」と考えるようになります。

その結果、あなたが本から得た知識を日常で活用する確率が高くなり、あなた自身が大きく変わるのです。

 

質問②

あなたが相手からアドバイスや指示を出された際「よし、やろう!」という気持ちになるのは、どちらの場合ですか?

A.相手が考えた方法で「これをやってみて」と言われる場合

B.自分が考えた方法を相手から「それでやってみて」と言われる場合

 

ここではシンプルに「どちらのほうがやる気になるか?」だけで考えてみて下さい。

 

どちらでも”うまくいく”のであれば、それは自分が考えた方法でやれるほうではないでしょうか?

 

つまり、Bの答えです!

なぜ、Bのほうが「よし、やろう!」と感じるのでしょうか?

 

大前提として、あなた自身が「話を聞くに値する日常の姿」を周囲に示せているかが重要であることは当然です!

その大前提を踏まえて、考えるべきなのは、AとBどちらの選択肢のほうが

「安心感」「自己重要感」を感じることができるか?

それが判断のポイントです。

 

そう考えると、Bは「自分の考えた方法」で、しかも「やってみて」と言われているので、言い換えると「あなたに賛同します」と言ってもらえているようなものです。

なので、「安心感」も「自己重要感」も満たされているBのほうが、自ら進んで行動に移すということが言えます。

そう、これが「人が動く」メカニズムです!

このメカニズムを知っていれば、日常の様々な場面でも「どのようにアドバイス、指示をすると相手は動いてくれるのか?」を考えたうえでコミュニケーションを取ることができます。

 

部下やスタッフがなかなか育たない、相手が自主的に動いてくれない、積極性がない…そんな時は、相手に対して「答えを教えすぎている」可能性があります。

あなたが率先して「答えを教えてくれる」から「自分で考えて動く」という習慣が相手に根付いていないのです。

いわゆる「指示待ち人間」を増やしてしまうだけです。

 

「人の心を動かす」影響力を持つ人は「その人と関わるだけで、なぜかやる気が出てきたり、意欲が湧いてくる人」です。

なぜ、相手がそのような気持ちになるのか?

それは「自分でやってみたい」と思える「決定権」と、そこからくる高揚感が源となっているのです。

「自分にもできそうな気がする」という感覚は、言い換えれば「自己重要感」の高揚なのです。

 

そのためには「答えを教えない」「相手に気づかせる」は、必ずセットで実行しなければなりません。

そうすることで、あなたと関わる人は、あなたといると、どんどん自分が成長している感覚になり、あなたといることが楽しくなり、あなたの人望が高まるという好循環が生まれるのです。

 

しかしながら「答えを教えない」と「相手に気づかせる」のセットを実行したとき、気になる点として「相手が全くの見当違いのことを言ってきた場合はどうすべきか?」ということです。

でも、そんな時こそ「(多くの)人とは違う」対応ができるかが重要です。

 

私たち人間は、つい、自分の主張と違ったり、明らかに間違っていることを言われると、それを「正したく」なります。

なぜなら、以下のようなメカニズムが働き、自らの自己重要感が傷つけられたと感じるからです。

「自分が伝えられたことが認識されていない」

         ↓

「自分のことを大切に扱われていない」

         ↓

「自分の存在を否定されたくないから、相手の間違いを指摘して、自分の存在意義を確立する」

 

しかし「人望がある人」「影響力がある人」は、こうした場面において

「自分の傷ついた自己重要感を取り戻すことよりも、人を育てること、人の自己重要感を傷つけないこと、人の心を動かすことのほうを優先させる」のです。

 

【人を動かす魔法のメソッド】

「否定をしない」+「気づかせる」+「答えを言わない」+「正さない」

 

この4つのルールを、セットで日頃から実践できるようになれば、信頼を得るというレベルではなく、あなたの周りに自然と多くの人が集まり、あなたの味方となり、あなたのために何か協力できることはないかと、相手からお願いしてくるような状態になります。

 

【人の心を動かす「神トレ」その1】

今日から1週間、人が間違っていることを言っていても、間違いを指摘したり、正すことをやめよう。

 

話を聞くに値する振る舞いができている。

相手の安心感、自己重要感を満たすことをしている。

これらをクリアしている前提で、さらに必要不可欠な要素があります。

それは「期限の設定」です。

 

例えば「提出期限のない夏休みの宿題」があったら?

ごく一部のやる気満々の人くらいしか動くことは無いでしょう。

期限が定められているからこそ、人は動くのです。

 

 ただ、人に何かを依頼したり、指示を出したりするときには、単純に期限さえ決めればいいのかというと、実はそれだけでは不十分です。

なぜなら「期限の設定」は、時として相手に不満を抱かせ、行動する意欲を失わせることにもなりかねないからです。

 

例えば、あなたが会社で帰宅する準備をしているときに、上司から「悪いけど、この資料を明日までにまとめておいてくれる?」(期限=明日)

と言われたら、どう思いますか?

決められた期限までに作業を終わらせることはできても、あなたの「達成感」や「自己重要感」は満たされるでしょうか?

そう、満たされませんよね!

「期限の設定」は、人を動かすうえで、不可欠ではあるけれど、こちら側で決めなくていい場合は、決めてはいけないのです。

つまり「期限は相手に自分で決めさせる」ことが望ましいのです。

 

「自分で決めたのだから、やらなければならない」

そう思うのが、人間の心理です。

そして、自分で期限を決めることで、行動に「やらされ感」が無くなるのです。

 

では、相手に期限を決めてもらう際に、自分が1週間でやってほしいと思っていたことを、相手に「2週間」と答えられてしまったときはどうすればよいのか?

その時は、相手に「1週間」と答えてもらえるような「なぜその日までに仕上げないといけないのかという明確な理由」を添えて伝えればいいのです。

来週の月曜の会議で使うんだけど、どれくらいでできそう?」

このような形です。

まとめると 

・期限は相手に決めさせる

・私たちの意図通りの答えが返ってくるように理由を添える

そうするだけで、相手は自らこちらの意図通りに動いてくれるようになります。

 

また、トラブルが起きたら、詳細をきちんと報告してくれるなど「またやってほしいこと」を、相手が繰り返してくれる様になる方法があります。

それは「あなたが今後もしてもらいたいことを相手がしてくれた時に、最低3回は時間を空けで褒める」ということです。

「あなたがしてほしい行動を相手がする→すぐ褒める」× 3回

これを繰り返せば、相手の脳は「これをすると褒められる」と認識し、承認欲求が満たされるので、報酬を求めて「やろう!」となるのです。

 

とはいえ、やってほしいことを、全くしてくれないということもあると思います。

そんなときの対処法をお伝えします。

 

まずは、相手にどうしてほしいかを伝えて「1回だけでいいからしてほしい」とお願いしてください。

そして、1回だけでいいので、あなたが望む行動をさせてください。

そして、あなたが望んでくれることをしてくれた時は、全力で褒めてください。

これは、もちろん褒めることで、相手の自己重要感を満たす効果もありますが、一番の目的は、相手の脳に「これをすると褒められるんだ」という記憶を残すことにあります。

私たちの脳は「何回も反復されたもの」とともに「強い感情が伴ったもの」を記憶として残そうとします。

だからこそ「全力で」褒めたたえ「全力で」感謝の気持ちを伝えるのです。

 

しかしながら、1回褒めただけでは記憶には残らないのも、また事実です。

なので、たった1回のことでも、後から何回も引き合いに出して褒めればいいのです。

 

家族で例えるならば、帰宅して脱いだものを、洗濯カゴに入れてくれたとします。

まず、その瞬間に「ちゃんと入れてくれた!うれしい!」と褒めます。

その後、ご飯を食べているときなどで、もう一度「さっきはうれしかった!やればできるのね!」と褒めながら、自分が嬉しい気持ちになったことを伝えます。

そして、寝る前に「今日は洗濯カゴにいれてくれてありがとう。本当にうれしかった‼」と伝えます。

 

こうして、記憶に残すことで「また喜んでもらいたい」という報酬を得たい気持ちと「あれだけ感謝されたのに、今度やらなかったら、がっかりされるかもしれない」と自己重要感が傷つく可能性があると感じます。

この2つの心理的な作用によって、結果的に、洗濯カゴに脱いだものを入れてくれるようになるのです。

 

行動したら、何回も褒める!

これを何度も何度も実践していくことで、相手に対して自分がやってほしいことを定着させることが可能となります。

 

あなたが「やりたいと思っていることがあるのに、挑戦する一歩を踏み出すことができない」という経験をしたことはないでしょうか?

もし、そんなときに背中を押してくれる人がいて、うまくいったとしたら…

その人はあなたにとって、どんな存在になるでしょうか?

・人生の恩人

・一生感謝し続けたい

・今度は自分がその人のために、いつでも力になりたい

このような存在になることができたら、まさしく「人の心を動かす」影響力を手にしたと言えるでしょう。

 

なぜ、私たち人間はやりたいことがあるのに、一歩を踏み出すのを躊躇するのか?

それは「不安」だからです。

 

人が動くために「安心感」が必須条件であることは、何度も繰り返しお話ししました。

なので、挑戦する人に対しては、結果が出るまで見捨てることなく責任を持つ、そして「大丈夫、あなたなら絶対にできるから」と言葉をかけ続けることが大切です。

もちろん、本心からの言葉でです。

「本人以上に本人のことを信じる」

自分の一言で、行動することができるのであれば、自分の大切な人の支えになりたい!

その思いを伝えることができれば、「人の心を動かす」影響力を手にすることができるでしょう。

 

【人の心を動かす「神トレ」その2】

あなたの日常で、誰にどんな「信頼していると伝わる言葉」「見守ってくれている人がいる、味方がいると伝わる言葉」をかけられるでしょうか?

書き出してみて下さい。

 

心理学者のジークムント・フロイトは、人間の心が優先する第一要素は「id(イド)」だと提唱しています。

イドとは、快楽の原理に基づいて、本能のままに快楽を求めて、痛みを回避することです。

 

つまり「人が動く」要因は、実は次の2つしかありません。

①「快を得る」(ために動く)

②「痛みを避ける」(ために動く)

この2つを使い分けることができれば、私たちの周りにいる人たちが迅速にかつ継続的に思い通りに動いてくれるようになります。

 

「快を得る」とは欲求を満たすための行動です。

この「快を得る」ためのパワーをもとにした行動は「継続性」に優れています。

 

「痛みを避ける」ためのパワーは、傷ついてしまうから動かなければ!というイメージです。

「痛みを避ける」という感情は「瞬間的」な行動を起こすうえで、大きなパワーになります。

半面、ずっと傷つけられることは、心身ともに疲弊してしまい長続きしません。

なので「痛みを避ける」パワーはあくまでも相手の「動きだし」の際だけ引き出すようにする。

いざ動き出したら「快を得る」ための継続的なパワーに切り替える。

これが、人の心を動かすコミュニケーションの理想です。

 

重要なことなので、繰り返しますが、痛みを与えるだけでは、人は疲弊します。

痛みを与えて動かすなら、その2倍「快」=「安心感や自己重要感」を与えることがポイントです!

 

また、部下やスタッフが不満に思うことの1つに「不公平な対応」というものがあるはずです。

「自分は大切に扱われていない」「あの人ばかり、えこひいきしている」etc…

人はなぜ、このような不満を持ってしまうのか?

それは人には「大切に扱ってもらいたい」=「自己重要感を満たされたい」という欲求があるからです。

 

ここでやるべきことは「ルールを明確にすること」です。

どういう基準で対応しているのか?

これをはっきりさせることで、すべてが解決します。

 

人は、ちゃんと扱われていないことの「理由」と「基準」がわからないと、相手は現状=「私はちゃんと扱われていない」という事象にのみフォーカスして「全員に平等に対応すべき」という不満を持つだけになるのです。

 

ただし、ルールや基準に「押し付け感」があるのはNG!

最初からルールを明確にしておくか、途中から新ルールを導入する際には、対象となる人に納得のいく理由を説明してからにしましょう。

 

「ルールがあいまいだから不満が起こる」

「ルールが明確になると、人はそれを守ろうとする」

これもまた、知っておくべき人間のメカニズムです。

 

最後に、人のことならば「どんな判断をすればいいのか?」もわかるし、アドバイスもできるが、いざ、自分のことになると冷静に判断ができない。

そんな経験ないでしょうか?

これは誰もが陥る現象ではありますが、その状態から抜け出す方法も、もちろんあります。

 

それは、悩んでいること、判断がつかないことを「紙に書かせる」のです!

 

人間の脳には、同じ事柄を頭の中で何回もリピートするという習性があります。

何回も何回も繰り返すので、非常に大きな悩みがあるように感じてしまうのです。

 

しかし、悩んでいることを紙に書き出してみると…

意外と「これだけのことか」と実感することができるのです。

さらに、紙に書き出すことで悩みを客観視することができるようになります。

 

そして、相手に悩みを書き出させたら…

いきなり「こうしたほうがいい」とアドバイスして、答えを教えるのではなく「自分で気付かせる」ことが重要です!

なので、あなたがやるべきことは、最後に「じゃあ、どうする?」と最終的な決断を後押しするための「質問をしてあげる」だけなのです。

 

【人の心を動かす「神トレ」その3】

悩んでいる人がいたら、話を聞いてあげて、それを紙に書き出させてみよう。

書き出したことを客観的に見させて、どう感じるかを聞いてあげよう。

相手はもう自分で答えがわかっているはずです。

 

以上が、第4章のまとめとなります。

「人を動かす」ために必要なこと。

同じ言葉が何度も出てきておりますので、最初から読んで頂ければ、何が重要かはわかったと思います。

あとは、行動に移すだけですね(⌒∇⌒)

皆様、紙に書いて、行動に移していきましょう♬

 

次回は

第5章 相手の人生も変える「究極の神トーーク」

です。

 

では、また(@^^)/~~~