カニコロ図書

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転職の思考法 6-4

どうも‼カニコロです(^▽^)

 

今回の書籍は

転職の思考法

です。

 

 第2章 「転職は悪」は、努力を放棄した者の言い訳に過ぎない 「組織の論理」が人の心を殺すとき

こちらをまとめていきます。

※物語になっているので、一部、物語形式でまとめていきます。

 

 

自分は、何がしたいのか?

 

黒岩の質問は、この1ヶ月間毎日のように考えたことだった。

だから、僕はすぐに答えられた。

 

「正直、今はまだ何がしたいかはわかりません。

ただ、黒岩さんが以前言っていた言葉の意味が少しずつ分かってきました。

僕は、生きていく力が欲しい。今はそう思っています!

 

僕は、今まで、きちんというべき時に、ノーと言えなかった。

自信がないからです。

だから、食べていく力が必要だと感じました。」

 

「なるほどな。

だが、1つだけ忘れるな!

君は弱いんじゃない。ただ、選択肢を持たなかっただけだ!

 

以前、私があった若者の話をしよう。

君と同じように、仕事にやりがいを見失っていた。

だが、何も行動に移せなかった。

なぜなら、その職場以外に居場所がないと思っていたからだ。

 

追い詰められた彼は、とうとうある日、スーツの胸ポケットに辞表を忍ばせた。

もちろん、上司に出すつもりでだ。

ただ、結果的に彼は辞表を出さなかった。」

 

「なぜですか?」

 

「その日はじめて、彼は言えたんだよ。

理不尽な上司に、ノーとな。

『会社を辞める』という選択肢を手にしたからだ。

私が、転職の思考法を勧めるのも同じ理由だ。

 

転職の思考法を手にしたからといって、必ずしも、今の会社を辞めなくていい。

個人の人生だ。正解はない。

ただ『辞められない』という思い込みの檻の中に閉じ込められたら、どんな人間も必ず、自分に小さな嘘をつくことになる。

 

ただ、勘違いするな!

いつ辞めてもいいや、と中途半端に向き合うんじゃない。

選択肢を持ったうえで、対等な立場で相手と接するんだ。

 

会社に対しても、友人に対しても同じことだ。

選択肢を失った瞬間、仕事は窮屈になる。

だから、君は食べていく力を見につけなければいけない。」

 

「…わかりました。」

 

黒岩は続けた。

「いいか。転職が『悪』だというのは、新たな選択肢を手に入れる努力を放棄した人間が発明した、姑息な言い訳に過ぎない。

人間には居場所を選ぶ権利がある。

転職は『善』なんだよ。

個人にとっても、社会にとっても。」

 

そう言うと、黒岩は立ち上がった。

「君もそろそろ転職活動を始めていいタイミングだ。

具体的な『選択肢』について、ディスカッションを始める頃合いだな。」

そう言って、今日の話は終わった。

 

その日の夜、僕は珍しく夜の街を歩いた。

「いよいよだな。」

初めて転職を考えた時は不安でしかなかった。

本当に会社を辞めて大丈夫か?

今の会社に残る方法はないのか?

不安は数え切れないほどあった。

 

そして、ようやく今日、覚悟ができた。

コンクリートの街をコツコツと音を立てて革靴で歩きながら、僕は自分のキャリアを振り返った。

 

以上が第2章のまとめになります。

短いですね(⌒∇⌒)

 

ただ、第2章では、青野の勤めている会社を立て直すために、黒岩がコンサルタントとして現れ、部長とのやりとりがあります。

詳細は本編を読んで頂きたいのですが、最後に、黒岩が部長に言った言葉が印象的だったので、書かせていただきます。

 

「部長。あなたは2つの間違いを犯した。

1つめは『手段の目的化』だ。

99%の問題は、手段の目的化によって起きる。

会社はあなたの役職を存続させるためにあるんじゃない!

 

もうひとつは、自分でコントロールできないものをコントロールしようとしたことだ。

若い才能は豊かで誰にもコントロールできない。

あなたの役割は、部下が活躍できる環境を整えることなんだ。

だが、恐怖政治に頼ってその努力を怠った。

 

消去法で会社に残っている人間に、いい仕事はできない!

 

これです。

 

皆様の会社にも、このような方はいらっしゃいますでしょうか?

過去の栄光しか見えておらず、現実を見ていない。

そんな上司の下で働いているけど、転職に踏み切れない( ノД`)

そんな方のための書籍が、この『転職の思考法』です。

 

次回は

第3章 あなたがいなくなっても、確実に会社は回る

です。

 

ではまた(@^^)/~~~

 
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